毎日大量の情報が飛び交い複雑化している現代では、俯瞰して考える力はますます重要になっています。
俯瞰して考える力を身に着ければ情報を正しく精査できるようになり、日常生活やビジネスシーンで大きな成果を上げることができます。
今回は、俯瞰的に見る力についてわかりやすく簡単にまとめます。
ポイント
- 俯瞰的に見る力がわかる
- 俯瞰的に見る力を養う方法がわかる
俯瞰的に見る力とは?
俯瞰的に見る力とは、1つの視点に固執せず全体像を広く捉える能力のことを指します。
目の前のことや細かいことを集中的に考えるのではなく、広い視野で様々な角度から物事を考えることを言います。
実は「俯瞰的に見る」という言い方は誤用!?
俯瞰的に見る力について説明しましたが、実は「俯瞰的に見る」という言葉には誤りがあります。
「俯瞰」という言葉の意味を改めて見てみましょう。「俯瞰」とは次のことを指します。
https://dictionary.goo.ne.jp/
- 高い所から見下ろし眺めること。鳥瞰。
- (比喩的に)広い視野で物事を見たり考えたりすること。また、ある事柄や状況に対して客観視すること。
「俯瞰」という言葉に「見る」という意味が入っています。「見る」という意味を表す「瞰」という漢字がすでに入っているのです。
つまり、二重表現になっています。
正しい使い方は、「俯瞰的にとらえる」「俯瞰的に考える」などです。
*本記事では混乱を防ぐため、以降も「俯瞰的に見る」という言い回しを使っていきます。
俯瞰的に見る力のメリット
俯瞰的に見る力を身につけることができれば、より広い視野で物事を捉えることができます。それによって、より効果的な問題解決や意思決定ができるようになります。
また、状況の全体像を把握できるため、細かいトラブルや障害だけにとらわれるのではなく、より先を見越した戦略を立てることができます。
さらに、広い視野で考えることで創造力が高まり、新たなアイデアや発見を生み出せるようになります。
俯瞰的に見る力のイメージ
俯瞰的に見る力は、高い山の頂上から景色を眺めるようなイメージです。
高い山から街を見下ろせば視野が開けて、遠いところまで見えるようになりますよね。そして、あそこには駅があって・・・、あそこにはビルがあって・・・というように、どこになにがあるかがわかります。
これと同様に例えばプロジェクトであれば、どんなタスクがあって、各タスクがいつまでにどの順番で進んでいなければならないかという全体像が見えるようになるのが俯瞰的に見る力です。
もちろん初めから完璧にすべてを見通せるわけではありませんが、俯瞰的に見る力が高まれば段違いにいろんなことを想定することができます。
俯瞰的に見る力を養う方法
俯瞰的に見る力を養うには、次のような方法が効果的です。
歩いてるときに俯瞰をイメージする
歩いているときに、空から見たら今自分は街のどこを歩いているのかを想像すると良いです。
俯瞰的に見る力も養われますが、慣れてくると道に迷いにくくなります。
自分の行動を振り返る
一日の終わりでもいいので、自分のことを振り返りましょう。視野を広げるトレーニングになります。
自分のした発言や行動の理由はなんでしょうか?もっといい方法はあったでしょうか?
ニュースをいろんな視点でとらえる
ニュースの全体像を考えるのも効果的です。
ある出来事の原因はなんでしょうか?次に影響を及ぼすことはなんでしょうか?立場が違えばどうなるでしょうか?
まとめ
今回は、俯瞰的に見る力についてまとめました。
「俯瞰的に見る」という言葉自体は二重表現で誤りです。
俯瞰して考えられる力を身に着ければ、全体像を容易につかめるようになり、より広い視野で柔軟的に考えることができます。
俯瞰して考えるについてはこちらでも詳しくまとめています。
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