【根底から見直す】ゼロベースで考えるゼロベース思考とは！？わかりやすく簡単に解説！

仕事や日常でこんな経験はありませんか？

• 「前からこうやってるから…」
• 「とりあえず今まで通りでいいか…」

このように、過去のやり方や前例に縛られて考えてしまう状態は、多くの人が無意識にやってしまいます。

そんなときに役立つのが、ゼロベース思考です。

ゼロベース思考を身につけると、より本質的な問いから考え直せるようになります。

今回は、ゼロベース思考について解説します。

ゼロベース思考とは？

ゼロベース思考とは、過去の前提・慣習・常識を一度すべて脇に置き、ゼロの状態から考える思考法です。

ゼロベース思考のポイントは、次の2つです。

• 「今までこうだった」を一度リセットする
• 「そもそも、どうあるべきなのか？」から考え直す

つまり、前提を疑い、改めて新しい視点で考え直す考え方と言えます。

「次に何をするか」を考える前に、「そもそもこれって・・・？」と初めに立ち返るのが、ゼロベース思考の特徴です。

ゼロベース思考の具体例

では、ゼロベース思考の具体例について見ていきましょう。

例1. 会議が多すぎる

「会議は慣習的にやっているし、やるのが普通」と考えてしまいがちかもしれません。

ゼロベース思考で考えると？

ゼロベース思考で前提に立ち返って、次のように考えることができるでしょう。

• そもそも、この会議の目的は何か？
• そもそも、情報共有だけなら資料だけでよくないか？
• そもそも、意思決定が目的なら参加者は最小限でよくないか？

このように考えることで、結果的に会議の数や時間が大幅に減り、生産性が上がるかもしれません。

例2. 日々の残業

「終わらない仕事は、夜遅くまでやるのが当たり前」という人も少なくはないでしょう。

ゼロベース思考で考えると？

ゼロベース思考で前提に立ち返って、次のように考えることができるでしょう。

• そもそも、本当にこの業務は今やる必要があるのか？
• そもそも、やらなくていい仕事はないか？
• そもそも、やり方自体を変えられないか？

このように考えることで、結果的に仕事のやり方そのものが改善されることもあるかもしれません。

ゼロベース思考のメリット

ゼロベース思考には、次のようなメリットがあります。

より本質的な問題解決ができる

表面的な対処ではなく、「なぜそれをやっているのか？」と前提から考えるため、問題の根本解決につながります。

無駄が減る

前提を疑うことで、「実はやらなくていいこと」「惰性で続けていること」に気づきやすくなります。

新しいアイデアが生まれやすい

常識や制約に縛られないため、今まで思いつかなかった選択肢が出てきます。

ゼロベース思考のデメリット・注意点

ただし、ゼロベース思考には、次のようなデメリットもあります。

現場では反発を受けやすい

前提を覆すことで「今までのやり方を否定された」と感じる人もいます。

使い方を間違えると、人間関係が悪化することもあります。

すべてに使うと非効率

ルーティン作業まで全てゼロベースで考えると、逆に時間がかかります。

今の状態になっている理由も把握した上で、適宜ゼロベース思考を使っていきましょう。

ゼロベース思考に必要なスキル

ゼロベース思考で考えるために、持っていた方がいいスキルがあります。

俯瞰力

俯瞰力とは、目の前の作業や出来事から一歩引いて、全体を見る力のことです。

ゼロベース思考では、「今やっている作業」そのものではなく、その作業が全体の中でどんな役割を持っているのかを考える必要があります。

つまり、俯瞰力があるからこそ「前提を疑う」ことができるのです。

俯瞰力については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

抽象化・具体化する力

ゼロベース思考では、抽象と具体を行き来する力も欠かせません。

抽象化とは、具体的な事柄を「より上位の目的・意味」でとらえる力です。

逆に、具体化とは、抽象的な事柄を実際に何をするかまで落とし込む力です。

抽象化と具体化については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

まとめ

今回は、ゼロベース思考についてまとめました。

ゼロベース思考は前提を疑うことから始まります。

ここぞという重要な場面で使うだけでも、思考の質は確実に一段上がるでしょう。

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