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【なぜなぜ】5whys分析を例とともにわかりやすく簡単に解説!

仕事で何かしらの問題が発生したとき、その表層的なところだけを見て対応してしまうと、同じトラブルが何度も再発してしまいます。

それではいつまでも労力が必要なので、もっと根本的な原因を特定し、効果的に問題解決をする必要があります

そこで役に立つのが「5whys分析」です。

「なぜ?」を繰り返すだけのシンプルな手法ですが、根本原因にたどり着ける強力な思考ツールです。

今回は、そんな5whys分析について解説します。

ポイント

  • 5whys分析が何かわかる
  • 5whys分析を使って考えるために必要なスキルがわかる
  • 5whys分析の用途がわかる

5whys分析とは?

5whys分析とは、トヨタの生産方式から生まれた問題解決のための根本原因分析手法です。

起きた問題に対して「なぜ?」を繰り返し問うことで、表面的な原因ではなく、真の原因を明確にできます。

5whys分析は、一般的には5回「なぜ?」を繰り返して根本原因を探ることを指します。

しかし、大切なのは「なぜ?」と問う回数ではなく、幅広い視野で根本的な原因を究明することです。

これだけは忘れないでください。

5whys分析の特徴

5whys分析の特徴は次の3つです。

  • 短時間で深い原因に到達できる
  • 誰でもすぐ使えるシンプルさ
  • チーム内で簡単に思考法を合わせられる

特別な知識を必要とせず、思考のクセを整えるのに最適なフレームワークです。

5whys分析の例

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ここでは、イメージしやすいようにビジネス現場の具体例を紹介します。

例:資料提出が遅れたとき

問題:資料の納期に遅れた

Why1:なぜ遅れた?
→ 作成に時間がかかったから。

Why2:なぜ時間がかかった?
→ 情報収集に手間取ったから。

Why3:なぜ情報収集に手間取った?
→ 必要なデータの場所が分からなかったから。

Why4:なぜ場所が分からなかった?
→ 過去データの管理ルールが共有されていなかったから。

Why5:なぜ共有されていなかった?
→ データ管理の仕組みがチーム内で整っていないから。

結論:再発防止策は「データ管理ルールの明確化」

表面的には「資料作成が遅い」ですが、深掘りすると仕組みの問題に行き着きました。

これが5whys分析の威力です。

ここでは5回「なぜ?」を問うようにしましたが、3回でも8回でも何回でも問題ありません。

根本的な原因がわかるまで繰り返し行うことが大切です

5whys分析を考えるうえでの必須スキル

5whys分析をするうえで、必要な知っておくべきスキルがあります。

これらは、5whys分析だけでなく、あらゆる問題解決の基礎スキルにもつながります。

俯瞰力

俯瞰力とは、物事を上から眺めるように全体像を把握し、個々の要素や状況を客観的に理解する力のことを言います。

俯瞰力があることで、幅広い視点で原因追求をすることができます。

俯瞰力については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

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MECE的な視点

MECEとは、「抜け漏れがなく重複がないように整理する」という考え方のことです。

原因を抜け漏れなく洗い出すために、このMECEが役立ちます。

MECEについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。

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事実と推測を分ける力

「多分こうだろう」ではなく、事実ベースで「なぜ?」を積み上げることが大切です。

抽象と具体の行き来

5whys分析は、目の前の具体的な事実から一段上の問題背景や問題構造を明らかにする方法です。

抽象と具体を行き来して考えられると、5whys分析をより簡単にできるようになるでしょう。

また、同様の問題構造を想定したうえで、その対応策も考えられるようになります。(抽象から具体への転換)

抽象化と具体化については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

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5whys分析の具体的な用途

5whysはビジネスシーンのさまざまな場面で活きます。

業務改善

ミスの再発防止、作業プロセスの改善など仕組みづくりに最適。

プロジェクト管理

トラブル発生時に原因を短時間で特定し、迅速に対応できる。

顧客対応

クレームの背景を分析し、本当に改善すべきポイントを見極めやすい。

マーケティング

顧客が購入に至らない理由を深掘りする際にも使える。

個人の振り返り

自分の行動パターンを分析し、思考のクセを理解するのに役立つ。

まとめ

今回は、5whys分析についてまとめました。

5whys分析は、シンプルでありながら本質に到達する強力な思考ツールです。

「なぜ?」を繰り返すことで、表面的な原因ではなく、根本原因にたどり着けます。

思考が深くなれば、成果は必ず変わります。

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