仕事の中で、アイデア発想や問題解決で行き詰まることはないでしょうか。
こういったときは、「抽象度を上げる」というスキルが役立ちます。
抽象度を上げることで、物事を広い視点でとらえ、より斬新なアイデアを生み出せたりします。
今回は、抽象度を上げるトレーニングについて解説します。
ポイント
- 抽象度を上げるトレーニング方法がわかる
抽象度とは?
抽象度とは、物事を一般化して考えている度合いのことを指します。
例えば、以下のような食べ物の簡単な例を考えてみましょう。
- 具体的なレベル:りんご、バナナ、いちご
- より抽象的なレベル:果物
- さらに抽象的なレベル:食べ物
これは図で表すと以下のようになります。
「りんご」や「バナナ」、「いちご」は個別具体の「果物」の種類を表しています。そして、その「果物」は「食べ物」の中に概念的に含まれます。
「食べ物」はより抽象度が高く、より普遍的な事柄を指しています。逆に、「りんご」はより抽象度が低く、具体的な事柄を指しています。
抽象度を上げることで、個別具体の細々した情報をまとめて大きな枠組みでとらえることができます。
抽象度をについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。
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抽象度を上げるトレーニング
抽象度を上げるためには、次のようなトレーニングを実践することがおすすめです。
共通点を見つける練習
異なる物事や事象の間にある共通点を見つける練習をしましょう。
例:猫と犬の共通点は?
- 動物である
- ペットとして飼われる
- 毛が生えている
慣れてくると、一見全く違うように見えるモノでも隠れた共通点を見出せるようになったりします。
なぜ?を繰り返す
ある物事について「なぜ?」と繰り返し問いかけることで、本質的な事柄を見つけることができます。
例:あの人はなぜりんごがあんなにも好きなのか?
- 甘いものが好きだから
- おばあちゃんを思い出すから
- 健康的だから
「なぜ?」という質問は、強制的に抽象度の高いことを考えるきっかけとなります。
これを繰り返すことで、より高い抽象度で物事をとらえる力が鍛えられます。
抽象度を上げたり下げたりする
物事を具体的なレベルから抽象的なレベルまで上下させて考える練習を行います。
例:道具って何がある?
- 具体的:はさみ
- 抽象的:文房具
- さらに抽象的:道具
これによって、考える視点を自在に切り替えるスキルが身につきます。
ただし、具体と抽象を行き来することが大事です。どちらかに行きっぱなしではあまり意味はありません。
メタ認知を強化する
自分の思考プロセスそのものを客観的にとらえるメタ認知を意識しましょう。
- 「今、自分はなぜこのように考えたのか?」
- 「他にどんなモノの見方があるだろうか?」
自分の考えを一歩引いて見つめることで、新たな発見が生まれやすくなります。
他分野の知識に触れる
異なる分野の知識や情報に触れることで、抽象的な視点を養うことができます。
- 科学的な視点
- ビジネスや経済学的な視点
- 哲学的な視点
こうした異なる分野の視点を取り入れることで、広い視野で物事を考えられるようになります。
まとめ
今回は、抽象度を上げるトレーニングについてまとめました。
抽象度を上げて考えることは、問題解決やアイデア発想に欠かせません。
今すぐ、抽象度を上げるトレーニングで鍛えましょう。
斬新アイデア発想については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
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