今の仕事のやり方を、「こうやるのが当然だ」と思い込んでいませんか?
「業界的にこのやり方だから」「前からこうだったから」「常識的に考えて」──そんな前提に縛られていると、新しい発想やチャンスを逃してしまいます。
実は、うまくいっているビジネスパーソンの多くは、この前提を疑う力に長けています。
そして、この前提を疑う力こそが、他の人には見えていない道を切り開く鍵となります。
今回は、そんな前提を疑うことでたどり着く成功について解説します!
ポイント
- 前提を疑う力がわかる
- 前提を疑うことで達成できる成功事例がわかる
前提を疑うとは?
「前提を疑う」とは、「当たり前になっている考え方やルールをいったんゼロベースで見直すこと」をいいます。
私たちは、なんだかんだ無意識のうちに「これはこういうものだ」と決めつけながら行動しています。
しかし、その当たり前が実は時代遅れになっていたり、そもそもなんの根拠もなかったりすることもあります。
知らず知らずのうちに自分の中につくられた前提が、思考や行動の幅を狭めていることがあります。
前提を疑う例
- 仕事はスーツでするべき → もっとカジュアルな服装の方が作業性高いのでは?
- 新人は雑用から始める → 新人の方ができることもあるのでは?
- 競合に勝つには価格を下げるしかない → そもそも顧客は何を求めている?
仕事で成功をおさめる人は、こうした前提を疑い、新しい価値や可能性を見つける力を持っています。
前提を疑うことで成功したビジネス事例
前提を疑うことで成功したビジネスの事例をいくつか紹介します。
【Uber】タクシー業界の常識を打ち破った
かつてタクシーに乗るためには、電話予約か道でつかまえるのが一般的でした。
Uberはその前提を疑い、スマホアプリで個人のドライバーをマッチングするという新しい仕組みを作り上げました。
そして、世界的な配車アプリに成長し、既存のタクシー業界に大きな変革をもたらしました。
【Netflix】レンタルビデオの概念を変えた
以前は、家で映画を見るにはDVDを借りに行くのが当たり前の時代でした。
Netflixはその前提を疑い、ネット配信による定額動画配信サービスをいち早く展開し、映像コンテンツの視聴スタイルに変革をもたらしました。
その結果、TSUTAYAなど従来型のビジネスは大打撃を受けました。
【スターバックス】コーヒーを飲む体験を変えた
かつてコーヒーといえば、コンビニや喫茶店で安くサクッと飲むものというのが一般的でした。
しかし、スターバックスはこうした常識を疑い、居心地の良い空間と洗練されたサービスを提供しました。
サードプレイス(家庭でも職場でもない第三の居場所)という新たな価値を生み出し、値段が少し高くても行きたくなるコーヒーショップを実現しました。
【Dyson】紙パックが必要という常識を打ち破った
かつて、掃除機は紙パックを使ってゴミを集めるものでした。
しかし、Dysonはその前提を疑い、紙パックを必要としないサイクロン式の掃除機を開発しました。
デザイン性と高機能性を両立し、高価格帯にもかかわらず世界的なヒット商品となりました。
前提を疑うことは普段の生活でも超役立つ
前提を疑う力は、ビジネスだけでなく日常のあらゆる場面で活きてきます。
以下に、日常生活で前提を疑う力が活きる場面を挙げていきます。
説明力
話し手と聞き手には、認識のズレがよく起こります。
これは同じ言葉であっても、これまでしてきた経験によってとらえ方が異なることがあるからです。
自分の話は通じているだろうという前提は疑って、相手の目線に立って話すことでよりコミュニケーションがスムーズになります。
時間管理
1日の時間には限りがあります。
あれもこれもしなければならない、するのが普通だと考えいるといくら時間があっても足りません。
前提を疑って、やることを絞ったりやり方を変えたりすることで、時間に余裕が生まれてきます。
このように、前提をちょっとだけ見直すだけで、生活の質はぐっと上がります。
前提を疑うために必要なスキル
では、どうすれば前提を疑う力を身につけることができるのでしょうか?
前提を疑えるようになるには、以下のスキルを意識して磨いていくことが大切です。
視点を変える力
「別の見方をするとどうだろう?」と問うクセをつけましょう。
いろんな視点で見ることで、前提を疑うことができるようになります。
視点を変えていろんな視点で物事を見るためには、俯瞰力が必要です。
俯瞰力とは、物事を上から眺めるように全体像を把握し、個々の要素や状況を理解する力のことをいいます。
俯瞰力については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
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抽象化の力
抽象化する力があれば、物事の本質をつかみやすくなります。
物事の本質をつかむことで、どういった前提でそれが成り立っているのかを明確化することができます。
前提を把握できれば、あとはそれが今の時代に合っているかなど評価すればいいです。
抽象化の力を鍛える方法は、こちらの記事でより詳しく解説しています。
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自分自身をも疑う
「あれ、そもそも何で自分はこう考えたんだろう」
この問いが、新しい道の入り口になります。
まとめ
今回は、前提を疑うことでたどり着く成功についてまとめました。
前提を疑うことは、仕事で成功をおさめる上でとても大切な視点です。
「常識にとらわれることなく、自分の頭で考え、新しい価値を創造していく」
この姿勢こそが、他の人にはできない成果を生み出す原動力になります。
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