物事を考えるときは、「全体を俯瞰する視点」と「より細かい部分に着目する視点」の両方が求められます。
これをわかりやすく例える言葉が「鳥の目」と「虫の目」です。
この2つの視点をうまく用いることで、勉強や仕事、日々起こる問題にもうまく対処できるようになります。
今回は、「鳥の目」と「虫の目」について解説します!
ポイント
- 「鳥の目」と「虫の目」のことがわかる
「鳥の目」「虫の目」とは?
鳥の目とは?
「鳥の目」とは、鳥が空から地上を見渡すように、広く全体を俯瞰する視点のことを指します。
この視点は、全体的な流れや構造を理解するのに役立ちます。
戦略を描いたり、長期的な計画を立てるときに必要不可欠な視点です。
虫の目とは?
「虫の目」とは、小さな虫が地面の隅々まで見るように、細かい部分まで目を向ける視点のことです。
この視点は、物事の詳細を詰めて考えるときに役立ちます。
個々のタスクの実行やミスの発見、精度の高い作業が求められるときにはこの視点が必要不可欠です。
鳥の目で見る例
鳥の目で見るとは、具体的には次のようなときに使われます。
プロジェクト全体の進捗管理
プロジェクトでは、各タスクにどのような関係性があるかを把握する必要があります。
例えば、建設プロジェクトでは、設計から施工までの流れを俯瞰し、ある工程の遅れが後のどの工程に影響を及ぼすかを把握するために鳥の目が必要です。
自分の人生
自分の人生設計を考えるときも鳥の目が必要です。
自分の目指したい方向性を見失わないように、鳥の目で人生全体をしっかり見る必要があります。
虫の目で見る例
虫の目で見るとは、具体的には次のようなときに使われます。
データの分析
売上データや顧客の購買行動を分析するとき、具体的な数字や傾向を細かく見る必要があります。
ある商品がどの地域で売れているか、どの時間帯が最も効果的かを掘り下げるには「虫の目」が活躍します。
製品の品質管理
製造ラインで細かなミスや不具合を発見するには、細かい部分に着目する視点が大切です。
ここで「虫の目」の力を発揮すれば、問題を早期に発見し、迅速な対策が可能になります。
「鳥の目」「虫の目」を鍛える方法
「鳥の目」「虫の目」で見る力を鍛えるには、以下のような方法があります。
俯瞰力を鍛える
俯瞰力は、物事の全体像をとらえるためのスキルです。
俯瞰力を高めることで、より広い視点で考えることできます。
つまり、俯瞰力を鍛えることは「鳥の目」で見る力を鍛えることに他なりません。
俯瞰力については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
-
-
【必須スキル】俯瞰力とは!?その重要性と鍛え方をわかりやすく簡単に解説!
2024/12/5 考え方
日々の生活の中で、「俯瞰力(ふかんりょく)」という言葉を耳にすることがあると思います。 「俯瞰力が高い人は仕事ができる」「俯瞰力がある人はリーダーに向いている」と言われるほど、このスキルは重要視されて ...
抽象と具体を意識して考える
抽象とは「細かい個別の要素から共通点や本質を抽出したモノ」を意味し、具体とは「実際の事例や事象、事柄を明確に表したモノ」を意味します。
抽象を考えるには物事を広く見る力が必要です。また、具体を考えるには物事を細かく見る力が必要になります。
ですので、抽象と具体をうまく使いこなして考えられるようになれば、必然と「鳥の目」と「虫の目」で見る力が養われます。
具体と抽象については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
-
-
【考える本質】具体から抽象、抽象から具体をわかりやすく簡単に解説!
2025/3/13 抽象化・具体化
私たちは、「具体」と「抽象」を行き来しながら物事を考えています。 この「具体と抽象を行き来する」思考がうまくできると、普段の思考力が飛躍的に向上します。 今回は、具体から抽象、抽象から具体に落とし込む ...
仮説と検証を繰り返す
問題に対して仮説を立てて、それを検証するプロセスを繰り返すことで、「鳥の目」と「虫の目」で見る力を鍛えることができます。
細かい要素に分解する
ある事柄をより細かい要素に細分化することで、「虫の目」を鍛えることができます。
例えば、なにか問題が起きた時は、それがどういう原因でどういった流れで起きたかなど詳細を詰めて考えることで「虫の目」が養われていきます。
まとめ
今回は、「鳥の目」と「虫の目」についてまとめました。
「鳥の目」と「虫の目」はどちらも物事を考えるときに欠かせない視点です。
この2つの視点を意識的に切り替え、うまく活用しましょう。
よく読まれる人気記事は、そのままスクロールかサイドバーから見れます