「説明がつい長くなってしまう…」
「伝えたいことがうまくまとまらない…」
そんなときに圧倒的な威力を発揮するのが、ピラミッドストラクチャーです。
情報を構造化し、分かりやすく整理することで、思考力と伝達力を一気に引き上げてくれます。
今回は、そんなピラミッドストラクチャーについて解説します!
ポイント
- ピラミッドストラクチャーが何かわかる
- ピラミッドストラクチャーで考えるために必要なスキルがわかる
- ピラミッドストラクチャーの使い方がわかる
ピラミッドストラクチャーとは?
ピラミッドストラクチャーとは、「結論→ 根拠→ 詳細」をピラミッド型に積み上げて整理する思考・伝え方のフレームワークです。
ピラミッド型に情報を整理することで、話の骨格が理解しやすくなります。
主なポイントは以下の3つです。
- 結論が一番上にあること(ピラミッドの先端)
- 根拠が結論を支える形で並ぶこと
- 根拠同士がMECE(モレなく・ダブりなく)になっていること
MECEについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、初見の方はまずこちらからどうぞ。
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ピラミッドストラクチャーの作り方
では、ピラミッドストラクチャーはどうやって作るのか、ステップに分けて解説します。
STEP1:結論を決める
まず最初に決めるのは、話のゴールとなる結論です。
ここが曖昧だと、全体がブレてしまいます。
例:「社員食堂は無くすべきだ」
STEP2:結論を支える理由を並べる
次に「なぜその結論なのか?」を下支えする根拠を、結論の下に列挙します。
必要な根拠の数は特に決まりはありませんが、3つ根拠が用意されているのをよく目にします。
結論1つに対して、根拠が下に3つ並ぶのは図にした時に見栄えがいいし、説得力もあります。
ここでMECEを意識することで、説得力がさらに増します。
例:「社員食堂は無くすべきだ」の根拠3つ
・コスト面で非効率
・多様な働き方に合わない
・生産性への寄与が低い
STEP3:それぞれの根拠の詳細説明を加える
根拠に対して、なぜそれが根拠となりうるのかの詳細な説明を書き加えます。
例:「コスト面で非効率」の詳細説明
・設備維持に高コスト
・人件費・食材費など運営費が継続して必要
・投資対効果が測りにくい
STEP4:構造がピラミッド型になっているか確認する
最後に、できたピラミッド構造の全体像を確認しましょう。
以下の点を重点的にチェックすると良いでしょう。
- 結論 → 根拠 → 詳細 の順序が整っているか(論理構造が破綻していないか)
- 根拠の抜け漏れがないか
- 根拠が重複していないか
ここまでできれば、どんな内容もスッキリ整理されます。
ピラミッドストラクチャーの具体例
より理解しやすくするために、身近なテーマでも見てみましょう。
テーマ:朝食はお米?それともパン?
結論:「朝食は米よりパンにすべき」
理由:
- 手軽さ
- アレンジの幅が広い
- 朝の忙しさと相性がいい
詳細:
- 手軽さ
- 準備時間が短い
- 後片付けが少ない
- 家の近くで入手しやすい
- アレンジの幅が広い
- 味のバリエーションが多い
- 具材との相性が良い
- 飽きにくい
- 忙しい朝にピッタリ
- 片手で食べられる
- 消化が比較的軽い
- 後片付けが楽
このように、結論 → 根拠 → 詳細で整理すると、伝えたいことが理解しやすい構成になります。
ピラミッドストラクチャーを考えるうえでの必須スキル
ピラミッドストラクチャーを上手く使うためには、以下のスキルが役立ちます。
MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)
漏れなく、重複なく整理すること。
根拠を並べるとき、MECEでないと説得力が弱くなってしまいます。
重ねてになりますが、MECEについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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結論は抽象度が高く、詳細はそれの具体的な事柄。
なので、抽象化・具体化ができるとピラミッド構造が一気に整います。
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ピラミッドストラクチャーの具体的な用途
ピラミッドストラクチャーは、ビジネスシーンのほぼすべてで使えます。
- プレゼン資料の構成
- 上司への報告・相談
- メールでの要点整理
- 会議での発言
- 企画書・提案書の作成
ロジックツリーとの違い
ピラミッドストラクチャーとよく比較されるのがロジックツリーです。
両者は似ていますが、役割が異なります。
ピラミッドストラクチャー
- 結論がすでにあるときに使う
- 相手にわかりやすく伝えるためのフレームワーク
- 最終的なアウトプットを整理する時に使う
ロジックツリー
- 結論を導き出すために使う
- 問題や要素を分解する手法
- 分析・原因特定・アイデア出しに使う
違いを一言でまとめると…
- ピラミッドストラクチャー → 結論をわかりやすく伝える道具
- ロジックツリー → 原因や選択肢を漏れなく洗い出す道具
ただし、セットで使うと問題解決力が爆発的に伸びます。
まとめ
今回は、ピラミッドストラクチャーについてまとめました。
ピラミッドストラクチャーは、結論 → 根拠 → 詳細をピラミッド型に整理する思考法です。
- 話がわかりやすくなる
- 説得力が高まる
- 伝えたいことがブレなくなる
- 資料作成が早くなる
というメリットがあります。
ぜひ、使ってみてください。
伝える力が、一段上のレベルに進化することでしょう。
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