普段の生活の中で、「抽象度を上げる」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
「抽象度を上げる」ことは、問題解決やクリエイティブな発想をするときにとても役に立つ大切な概念です。
今回は、「抽象度を上げる」についてわかりやすくまとめます。
ポイント
- 「抽象度を上げる」の意味がわかる
- 抽象度を上げて考えられるようになる
抽象度とは?
「抽象度」とは、その物事(情報や概念含む)がどれだけ具体的であるか、またはどれだけ一般化されているかを表す言葉です。
これは、その言葉・概念が持つ情報量の度合いということもできます。
例えば、「コカ・コーラ」といえばある特定の製品のことのみを指しますが、「飲み物」といえばコカ・コーラを含めた飲むための液体すべてのことを指します。
「コカ・コーラ」よりも「飲み物」の方が、言葉単体として情報量を多く持っていますよね。
このような情報量の度合いのことを「抽象度」と言います。
抽象度については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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抽象度を上げるとは?
抽象度を上げるとは、より一般化して考えるということです。
個別具体の事柄といった詳細なことに焦点を当てるのではなく、より広い視点で物事をとらえて共通点を見出すことです。
逆に、より個別具体のことにフォーカスするときは、「抽象度を下げる」と言うこともできます。
抽象度を上げるメリット
抽象度を上げることは、以下のようなメリットがあります。
問題解決能力の向上
抽象度を上げて考えるということは、より大きな視野で考えることです。
そのように考えることで、問題の枝葉部分ではなく本質的な解決へと導くことができます。
創造性の向上
抽象度を上げて考えることで、異なる分野や事例間での共通点を見出し、新しいアイデアや革新的なアプローチを生み出すことができます。
これはアナロジー思考と言われています。
より詳しくは、こちらのアナロジー思考についての記事で解説しています。
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抽象度を上げる例
抽象度を上げることの具体例を見ていきましょう。
子供の成績を上げる
ある子の学力が低下しているとします。
その子の学力を上げるためには、机に縛り付けて勉強をさせることが最適解でしょうか。
これを抽象度を上げて考えてみましょう。
子供の成績を上げるについて抽象度を上げて考える
問題の抽象度を上げるために、「そもそもなぜ学力が低下しているのか」に着目します。
すると、「夜中、家の周りが騒がしくて寝不足になっている」であったり、「家庭環境にストレスがある」といった本人の怠慢より根深い問題が潜んでいることがあります。
ただ勉強を強制させることが、学力を上げるための解決策ではありません。
このように抽象度を上げて考えることで、問題の本質を突き止めることができるようになります。
仕事でのタスク管理
プロジェクトにおいて、メンバーがそれぞれ独自にタスクごとの進捗を管理しているとします。
人によってプロジェクトを前に進める方針(優先順位など)が違うので、なかなかうまくチームがまとまらなそうですね。
これを抽象度を上げて考えてみましょう。
仕事でのタスク管理について抽象度を上げて考える
プロジェクト管理を「リソースの最適分配」として大枠で捉えて、プロジェクト全体の効率化を図るための仕組みづくりをする手があるかもしれません。
このようにして考えることで、プロジェクト進行のフレームワークやタスク管理手法を導入して、全体の生産性を向上させるための新しいアイデアが生まれるかもしれません。
まとめ
今回は、「抽象度を上げる」についてまとめました。
抽象度を上げるとは、より一般化して考えることでした。
日常生活の中で抽象度を上げて考えることによって、問題解決やアイデア発想能力がより高まります。
ぜひ、抽象度を上げて考えることを意識してみてください。
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