物事を多角的に考えることは、学校などの教育の現場でも積極的に教えられている能力の1つです。
多角的に考えらることで、相手の立場に立って考えられたり、多様な視点で考えることで創造的なアイデアを生み出すことができます。
今回は、多角的に考えるについてわかりやすく解説します。
ポイント
- 多角的に考えるの意味がわかる
- 多角的に考えられるようになる方法がわかる
多角的の意味は?
まずは「多角的」の辞書の意味を見てましょう。
いくつかの方面にわたるさま。
https://dictionary.goo.ne.jp/
辞書の意味の通り、物事が1つの側面だけでなくさまざまな方面にわたっている様子を指します。
例えば、「多角的な経営」や「問題を多角的に考える」というように使われます。どちらも、1つだけではなく複数のアプローチを行うことを意味しています。
多角的の言い換え
「多角的」という言葉の言い換えとしては、「多面的」や「多元的」といった言葉があります。
これらの言葉は、物事に1つだけでなくいくつかの要素があることを意味しています。
多角的な視点とは?
「多角的な視点」とは、さまざまな方面や角度から物事を見たり考えたりすることです。
自分の直感や先入観にだけにとらわれず、様々な方向から物事を見るということです。
例えば、ある問題が「経済的にはどうなのか」、「政治的にはどうなのか」、「もっとミクロに個人レベルで考えるとどうなのか」といった様々な立ち位置で捉えることを多角的な視点と言います。
多角的に考えるとは?
「多角的に考える」とは、多角的な視点を持って物事を考えることを意味します。
複数の視点から考えることで、より広い理解・アイデア創出をすることができます。
多角的に考える例は、次のようなものがあります。
製品開発
製品を開発する際には、実際に使用する利用者の視点で考えることが特に重要です。
しかし、これだけでは良い製品はできません。
会社として儲けになるか、競合他社に対する強み、自社の人材などリソースが足りているか、工場でモノとして作れるかといった技術的な制約、環境への影響など、様々な視点を考慮する必要があります。
多角的に考える方法
多角的に考えられるようになる方法は、以下のようなものがあります。
逆の意見を考えてみる
「YES」か「NO」かなど、二項対立の問題はよくあります。例えば、新しい家具や家電を「買う」・「買わない」とか。
自分の意見とは逆の意見で考えてみるというクセをつけると、新しい発見があるかもしれません。
他の人の立場に立ってみる
立場が変われば考え方が変わるのは当然です。
会社の中でも、技術者なのか営業の人なのかでも考え方は異なります。また、上司や部下など役職によってもどう考えるかは異なります。もっと言えば、その人がどういうバックグランド(出身地や宗教とか)によっても全く異なります。
頭の中で、その人自身になりきって考えてみることもおすすめします。
時間軸で考える
時間軸で考えることも多角的に考える練習になります。
昔はどうだったのか、今はどうなのか、将来的にはどうなのか、時間をベースに考えることで多角的な視点を持つことができます。
自分の専門分野以外を勉強してみる
分野によって考え方が変わることもあります。
例えば、同じ言葉で「デザイン」といっても、工学的な設計を意味するデザインなのか、芸術的な美しさを意味するデザインなのか異なります。
日本語の「デザイン」は後者の芸術分野のことをよく表しますが。
自分を俯瞰して考えることを意識する
俯瞰して考えることも重要です。
自分を俯瞰することで、自分の考えも絶対のものではなく、ただの1つの意見だと認識できるようになります。そうすることで、他の意見も受け入れやすくなります。
俯瞰して考えるについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
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まとめ
今回は、多角的に考えるについて解説しました。
多角的に考えることで、自分のアイデアの幅を広げることができます。
ぜひ、ここに示した内容の方法を実践してみてください。
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