日常生活やビジネスシーンにおいて、「抽象度」は思考を深めるための重要な概念です。
ただ、抽象度と言われてもそれが何を指しているのか、なかなかイメージできない人も多いのではないでしょうか。
今回は、抽象度についてわかりやすくまとめます。
ポイント
- 抽象度の意味は?
- 抽象度を上げて考えらえるようになる
抽象度の意味は?
「抽象度」とは、物事を一般化して考えている度合いのことです。これはどの視点(立ち位置)で物事を考えていて、その視点(立ち位置)においてどれくらい情報量があるかという情報量の度合いのことを言います。
簡単に言うと、考えている対象が「どれだけざっくりと大まかですか」や「どれだけ詳細に事細かいですか」、というこの度合いのことです。
似たような言葉の「抽象的」という言葉についてはこちらの記事でまとめています。
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抽象度が高い・低いの意味は?
「抽象度が高い」とは、より一般化して考えている状態を意味します。一般化して考えているので、その言葉や概念によってより多くの情報量を扱うことができます。簡単に言うと、ざっくりと大枠で考えているということです。
「抽象度が低い」とはその逆の意味で、より個別に考えている状態であり、扱う情報量はより少なくなります。より詳細に考えているということです。
抽象度が高い・低いは、例えば次の図のように表すことができます。
この図の上に行くほど抽象度が高く抽象的で、下に行くほど抽象度が低く具体的であることを意味しています。
下に行くと個別の動物でわかりやすいですが、上に行くほど概念になりざっくりとした大枠になっていますよね。上に行くほど、パンダやクマをより一般化しています。
この例からわかるように、「抽象度が高い」とはより視点が高く、視野が広く考えられていることを意味しています。
抽象度が高い・低いでは見ている視点が異なるのです。
抽象度を上げるとは?
抽象度を上げるとは、抽象度を高くすると同じ意味です。
より高い視点、より広い視野で考えるときに用いられます。
先ほど動物の例で言うと、より上の方に焦点を当てましょうということです。
抽象度の言い換えは?
抽象度の言い換えとしては、一般性や普遍性、視点などがあります。
例えば、抽象度が高いということは、一般性が高い、普遍性が高い、視点が高いということです。
逆に、抽象度が低いということは、一般性が低い、普遍性が低い、視点が低いということです。
抽象度を上げて考えるトレーニング
抽象度を上げて考えられるようになるトレーニング方法は、次のようなものがあります。
抽象度を1つ上げてみる
意識的に1つ抽象度を上げて考えてみるようにしましょう。
例えば、紅茶は抽象度を上げて考えると茶です。さらに抽象度を上げると、茶は飲み物ですね。
グループ化したり分類してみる
いろんなものをグループ化したり分類してみるのも効果的です。
似た特徴があるもので分けてグループにしたり、分類してみるといいでしょう。
グループ化したそれぞれのカテゴリは1段抽象度が高くなっているはずです。
共通点を見つける
ある物事に共通点があるということは、それをもとに一般化して考えられるということです。
そして、一般化して考えるということは抽象度を上げて考えることに他なりません。
いろんなモノの共通点探しをするのも効果的です。
数学を勉強してみる
数学は文字や記号を使うことで、一般化して考える学問です。
数学に取り組んでみるのもいいかもしれません。気軽にはできないので、あまりお勧めはしませんが。
もっと抽象度について詳しく知るなら(PR)
もっと抽象度について知るなら、「具体と抽象―世界が変わって見える知性のしくみ」という本がおススメです。
10年もの間、読み続けられているロングセラー本です。
まとめ
今回は、抽象度についてまとめました。
抽象度という軸を意識しながら考えることで、より深い思考をすることができます。
抽象度を意識的に変化させて考えることについてはこちらの記事でまとめています。
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