日常生活やビジネスシーンでよく「抽象的思考」を耳にするかもしれません。
抽象的思考ができれば、一を聞いて十を知るようなもの分かりが良く効率的にスキル習得ができる人になることができます。
今回は、抽象的思考について具体例とともにわかりやすく解説します。
ポイント
- 抽象的思考とは何かがわかる
- 抽象的思考の具体例がわかる
抽象的思考とは?
まず「抽象的」とは、物事の物事の共通項を抜き出して、それを一般化することを意味します。
よって、抽象的思考とは物事の共通点を抜き出して一般化して考えることを意味します。
抽象的思考力を簡単に言うと、一般化して考えられる力という意味になります。
「抽象的」という言葉はこちらでより詳しく解説しています。
-
【すぐわかる】抽象的とは!?意味を簡単にわかりやすく解説!
2024/7/7 抽象化・具体化
「抽象的」という言葉は、日常生活やビジネス上でよく使われる言葉です。誰しも1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 しかし、「抽象的」の意味を説明してくださいと言われたら、なかなか言葉に詰まってし ...
抽象的思考の重要性
抽象的思考は大切な思考スキルです。
抽象的思考は、共通点を抜き出して一般化して考えることでしたよね。
一般化するということは、個別具体的なものにとらわれるのではなく、広い視点で物事を考えるということです。
そして広い視点で考えることによって、問題解決能力や創造性だけでなく、思考の柔軟性が増します。
要するに、抽象的思考は広い視点で本質をとらえ、その上で新しいアイデアを生み出すために必要なスキルということです。
抽象的思考の具体例
抽象的思考が簡単にわかる例は以下の通りです。
数学での抽象的思考の例
数学は誰もが触れたことはあると思うので、わかりやすいかもしれません。
数学は抽象的思考を養うための学問です。
例えば、任意の整数をmとすると、偶数は2mとして表現することができます。
そうするとこの2mは、例えば-32、4、108、100022などあらゆる2で割り切れる数を表しています。
それぞれm=-16、2、54、50011のときですね。
これが一般化です。
このように一般化しておくことで、無数にある個別の2の倍数を追わなくてもよくなるのです。便利ですね。
1次関数のy=ax+bも同様ですね。いろんな直線のグラフを表しています。
ビジネスにおける抽象的思考の例
ビジネスシーンでも抽象的思考は大いに役立っています。
例えば、商品開発を考えてみましょう。
商品開発では、売れる商品を世に出すのが仕事です。
競合他社などのヒット商品の事例を分析し、消費者に受け入れられる商品の法則を見出し、それを抽象化して新商品に応用したりします。
いろんな機能をたくさん積んだ商品よりも、機能が少なくてシンプルな方が売れ行きがいい傾向があるなら、「ユーザの使い勝手の良さ」を商品設計段階からこだわる必要があるかもしれません。
要は、起きている事象から共通点を見出し、それを次の商品へ活かすということです。
アートにおける抽象的思考の例
アートも抽象的思考で考えるとよりおもしろくなります。
美術館に行ったりするとよくわかると思いますが、異なる作品・作者・時代でも共通のスタイルやテーマがあったりします。
水彩画や油絵など何を使って描いているかや、どういう流派で描いているかなど、1つ1つの作品に対してそういった特徴をとらえつつ整理していくと、より一層アートを楽しむことができます。
力強い絵にはどのような特徴があるでしょうか、また虚しさを感じる絵にはどんな特徴があるでしょうか、など感情を切り口にしてもおもしろいと思います。
いろんな作品の共通点を探すことで、よりアートがおもしろくなるかもしれません。
まとめ
今回は、抽象的思考について具体例とともにまとめました。
抽象的思考は、ものごとの共通部分を見出して一般化して考えることに他なりません。
もっと抽象的思考について知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
-
【天才たちがやっている】一を聞いて十を知るための抽象↔具体思考
この記事では、「抽象的・具体的に考えること」についてわかりやすく徹底解説します。 抽象↔具体の思考を繰り返すことで、天才と言われる人がよくやっている一を聞いて十を知る思考ができるようになります。 さら ...
よく読まれる人気記事は、そのままスクロールかサイドバーから見れます