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【具体 抽象】世界観と想像力の意味を思考法の観点からわかりやすく簡単に解説!「思考のピラミッド」

2024年3月30日

人が物事を考える時には、欠くことができない大事な2つの要素があります。

それは、「世界観」と「想像力」です。

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世界観と想像力はお互いに密接なつながりがあり、これらを理解しておくと日常やビジネスシーンさまざまな場面で役に立ちます。

今回は、思考法の観点から世界観と想像力をわかりやすく簡単に解説します。

ポイント

  • 世界観と想像力の意味がわかる
  • 具体と抽象がおりなす思考のピラミッドがわかる

世界観と想像力の意味は?

世界観と想像力は、それぞれどういう意味があるのでしょうか。

世界観の意味

  1. 世界およびその中で生きている人間に対して、人間のありかたという点からみた統一的な解釈、意義づけ。知的なものにとどまらず、情意的な評価が加わり、人生観よりも含むものが大きい。楽天観・厭世 (えんせい) 観・運命論・宗教的世界観・道徳的世界観などの立場がある。
  2. 俗に、文学・音楽などで、その作品がもつ雰囲気や状況設定。
https://dictionary.goo.ne.jp/

世界観の意味は、もともとは上の1の意味でした。

しかし、最近では2の意味で用いられることの方が多いです。

もっと言えば、その人が持っている知識量であったり、その人の持っている価値観のことを指して世界観と言われていることもあります

そして、この記事では世界観を「その人が知っていること」という意味で用います

想像力の意味

  1. 想像する能力や、心の働き。
  2. カント哲学で、感性と悟性という二つの異質な能力を媒介する能力。構想力。
https://dictionary.goo.ne.jp/

普通に使う想像力は1の意味ですね。

実際にあるもの・ないものに関わらず、頭の中で何か思い描く能力のことを言います。


では、世界観と想像力は考え方の観点でどうつながっているのでしょうか。

それを理解するには、まず具体と抽象について知る必要があります

具体と抽象の黄金の三角形 「思考のピラミッド」

人の考え方は大きな方向性として分けると、具体と抽象の2つにわけることができます

具体と抽象とは?

具体と抽象はそれぞれ次のことを指します。

具体の意味

具体は、人間の感覚でとらえられるもので、形や内容を備えていることを指します。

要するに、直接見たり触ったり体験したりできるような、形や内容をもっていることを指します。

抽象の意味

抽象は、物事からある要素・側面・性質を抜き出して把握することを指します。

要するに、物事に共通することを抜き出してより一般化して考えることを意味します。

具体と抽象の例

具体と抽象の例を考えてみます。

今回は、わかりやすく人間関係で考えてみましょう。

人間関係を具体と抽象で考えると、次のように表すことができます。(人間関係の分類の仕方はあくまでも一例です)

図で上に行くほどより抽象的であることを表し、下に行くほど具体的であることを表しています。

上に行くほどより一般的で、下に行くほどより個別の人の名前が出てきているのがわかると思います。

具体と抽象は、図で表すと三角形の形をしています。

思考のピラミッド

この具体と抽象でできた三角形を、「思考のピラミッド」と言うことにしましょう。

それぞれの人が持っている知識や考えていることは、すべて思考のピラミッドの形におさまります

要は、このように三角形上に、ほぼ無意識のうちにカテゴリに分かれたりして整理されているのです。

そして、いろんな知識を持っている人やたくさんの経験をしてきた人は、この思考のピラミッドのサイズが大きくなります。いろんな情報がつまっているということです。

また、人間関係などの何かの分類だけでなく、論理的に考えたりするときもこのような三角形になります

例えば、問題解決において、ある原因(抽象)に対する解決策(具体)って複数ありますよね。

思考のピラミッドこそが世界観と想像力

実はこの思考のピラミッドこそが世界観と想像力なのです。以下で詳しく説明します。

思考のピラミッドにおける世界観とは?

世界観についておさらいすると、世界観とはその人が何を知っているかということでした。

要は、その人のもつ思考のピラミッドの大きさ自体が世界観となるのです。

いろんな経験をし、たくさん考えれば考えるほど思考のピラミッドは大きくなります。そういった人は広い世界観で物事を考えることができます

思考のピラミッドにおける想像力とは?

想像力は、頭の中で思い描く力でした。

想像力は、思考のピラミッドにある知識をうまく組み合わせて新しい分岐をつくろうとする力のことを言います。

例えば、あるビジネスモデルが他の業界でも使えるかをイメージするとしましょう。

そうした場合、次のようなビジネスモデルに新たな分岐をつくろうとしていることになります。

思考のピラミッドを大きくすることの重要性

それぞれの人が想像できるものは、その人が持つ思考のピラミッドに制限されます。唐突に知らない分野についてのアイデアが出るなんてことはありえません。

よって、想像力を高めようと思うと、そもそも思考のピラミッドが大きくないと始まりません。要は、さまざまな具体的な経験を得ていなければ、想像力は豊かにならないということです。

いろんな経験をして思考のピラミッドを大きくしつつ、それらで得たものを組み合わせてアウトプットを出すのが大切です

まとめ

今回は、世界観と想像力についてまとめました。

世界観と想像力は思考のピラミッドで理解することができます。

自分の持っている思考のピラミッドをより大きくし、かつ思考のピラミッド内のさまざまな要素間を遷移できることがとても大切です。

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